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(牙狼SS)やけど(改訂)
2012-07-11 Wed 22:18




以前 拍手御礼小話に書いた「やけど」を 改訂してブログへ移動させました。

改訂……
とは言っても 本編の流れはそのままで
ラストにちょっと追記というか。

まぁ あれです。ザルバに万が一の事があれば邪美を呼べばいいよwww




原点回帰キャンペーンが始まったら絶対 お蔵入り間違いなしの おふざけSS。
なので どさくさに紛れてさっさとアップしておきます。


牙狼というコンテンツがもしもこの先 映像、映画、パチを離れ 例えば 二次元アニメとか
PCロールプレイングゲーム、Wii などのディスク系ゲームとして新たな展開をしたとして
それに伴い現在の大人ターゲットから 青少年ターゲットへと移行したとして
その時 このサイトを存続させられるかどうか 非常に悩ましい部分ではありますが
とりあえず 今は現状維持を脱却して 原点回帰へ向かって歩き出そうと思っています。



牙狼の大ファンを自認する自分に恥じないモノを書く!


の前に~~~www



これは 大恥作品です(爆)




ごめんね、牙狼ファンの皆さま。
そしてごめんね、自分……






************



拍手御礼小話 やけど





御月カオル 職業、画家。
彼女は今 悩んでいる。
いわゆる生みの苦しみ――という訳だ。





不思議な生き物かぁ……

空飛ぶ猫、
空飛ぶトカゲ、
空飛ぶ象、

それがダメなら妖精。そう、妖精がいい。
だけど妖精って言ったって
見たことないし
あ、 だから いいのか。

見たことない生き物、見たことない妖精、見たことない……






カオルは 今 執筆中の絵本のモチーフとなる
ファンタジックな生き物を想像する毎日だ。
世間一般にはカオルも 彼女の父親で知る人ぞ知る画家である御月由児も 
空想上の絵を得意とするファンタジスタだと思われているが
実は彼らが得意とする空翔け、地を舞う黄金騎士の絵は 実際に彼らが見たものに他ならない。







はぅぅ……


思い浮かばない。





カオルの目の前のスケッチブックは真っ白のままで、
握りしめた鉛筆は、まるで手とくっついたかと思うくらい
全く動こうとしない。






――こんな日は いくら考えてもダメなものはダメ。
アッツアツの紅茶でも飲んで 気持ちを切り替えよう。






カオルは深々と溜息をつくと スケッチブックと鉛筆を放り出し、それから うーーーん、と大きく伸びをしながら立ちあがった。




「ねぇゴンザさん、……って、そうだった、ゴンザさん、さっき出掛けるって言ってたっけ」



独り言が空しく 北の冴島邸に響く。
朝、アトリエから屋敷に来た時には
創作活動に没頭する気満々だったので
ゴンザに留守番を頼まれ、二つ返事で引き受けたのだった。

鋼牙は元老院からの呼び出しで昨晩から屋敷をあけているらしい。





――やっと 長旅から帰ってきて
やっとやっとまた会えたのに……





カオルは暖炉の上に飾られた「Sleeping elderly woman」と題された風景画にチラリと目を遣った。
描かれた小川の流れはどこまでものどかでサラサラと淀みなく
左手にそびえる一本の大樹はどこまでも真っ直ぐに天に向かいその幹を伸ばし
巨大な三日月の周りを彩る星たちはいつまでもその光を絶やすことなくこの地上に投げかけ……


絵の中で羽を手にした少女が 誰の元へ向かっているのか
今はもう、カオルは知っている。

少女の視線の先には まだ少年だった鋼牙が居る。



二人はずっと前から出逢っていたのだ。
あの森で。
そして二人はずっと前から約束をしていたのだ。



「俺は強い魔戒騎士となって君を守る」


「うん。守ってよね」



その約束は二人の運命。
どんなに離れていても 二人はきっと再び出会い
そして引き寄せられる。




――そうね、だから私はこれから先もずっと鋼牙と心を添わせて生きていく。
ちょっとくらい 会えなくったって大丈夫。





けれどこの広い屋敷で何をする訳でもなく一人でいるのは少々心許無い。





――ゴンザさん 早く帰ってきてくれないかな……
ああ……鋼牙はいつになったら帰ってくるのかな……





自分が手掛けた渾身の作品=ショッピングモールの巨大な壁画を前に
鋼牙の大きな掌にそっと自分の手を滑り込ませた時の事を思い出し
カオルはヘラリと頬を緩ませた。

鋼牙に再び会えた嬉しさ、
そしてホラーと遭遇した自分を助けてくれた鋼牙に
黄金騎士をモチーフとした壁画を見せる事ができた嬉しさ

溢れだす喜びを抑えきれず気付いたら隣に立つ鋼牙に触れてしまった自分の手を強く握り返してくれたあの時の気持ちは言葉にはできない。


あの瞬間、カオルの希望は確信に変わった。


しばらく会うことは叶わなかったけれど
鋼牙の自分への気持ちは何一つ変わっていなかった。
そして自分もまた、鋼牙への思いは日ごと深まるばかりで――





いっそアトリエを引払ってまた またここに住みます!って押し掛けちゃおうかな……
うーん それはちょっと飛躍しすぎかな、
できたら今度は私が無理やり転がり込むんじゃなくて 鋼牙から
「来い」って言ってほしいんだよね。

でも鋼牙は照れ屋だから言ってくれるかな
うーん どうしよう
やっぱり私から押し掛けちゃおっかな~ な~んてね




カオルは浮き立つ気持ちを抑えきれずに居間を出て、厨房に向かうと 熱々の紅茶を入れるべく
湯を沸かし始めた。

シューシューとケトルから上がる湯気を見ていると
だんだんと心が落ち着いて来る。


湯気をじっと眺めていたら
その湯気の形が何やら不思議な生き物に見えてきた。


目はビー玉のようにまん丸で
耳は尖って小さく
鼻は長く
手と足には指が2本ずつ、針金のような背中の毛が甲羅みたいに身体を包んで……


カオルの想像は無限の広がりを見せる。


うん! 描けそう! なんか私、今なら描けるかもっ!!



猪突猛進――今のカオルを言葉で表現するならば
それ以外に似合わしい言葉はないだろう。






グツグツと沸騰するお湯を急いで止めると
大きめのカップにティーパックを放り込み
なみなみと注いで居間へと運ぶ。



頭の中は湯気の中に見えた想像上の不思議な生き物でいっぱいで
けれど視線は手もとのカップの中で揺れる紅茶を溢さぬよう凝視したまま
気もそぞろに玄関脇を急ぎ足で通り過ぎようとした瞬間、



ドシン!


ウワァァァァッ!!



音もなく帰還した白いコート姿のこの屋敷の主人と盛大に鉢合せをした。


とっさにカップに手を伸ばし、カオルにかからぬよう手首を返した鋼牙により
アツアツの紅茶は見事に鋼牙の下半身にバシャリと飛び散る。


その一部始終がカオルにはスローモーションか、あたかもコマ送りのように見え
そのまま 暫し茫然と固まったが




「おいっ!」



という、鋭い鋼牙の声でハっと我に返る。




「ここここ鋼牙っ! ごめん、大丈夫? って、大丈夫な訳ないよね!!
水っ! 水っ! あ、それより早く脱いで! ね、 早く脱いでったら!!」



今は空の手もとのカップを放り出したカオルが そのまま鋼牙に飛び付く。



「ごめんね、ごめんなさいっ 熱くて動けないの? ならそのままじっとしてて、私が脱がしてあげるから――」



そう言いながら 既にカオルの手は鋼牙のベルトにかけられ
鋼牙は鋼牙で珍しく焦りの表情を浮かべながらカオルの手を抑え、後退りする。



「カオル、大丈夫だ、心配ない。手を離せっ」



「ダメダメ、すぐに冷やさなきゃ。ほら、見せて?」



ベルトをガチャガチャ言わせながら必死にズボンを降ろそうとするカオルの手を抑えつけながら
ずるずると後退を余儀なくされた鋼牙が 階段と玄関ポーチとの境にある仕切りに腰掛けるような形になり
カオルはカオルでそれ以上後退できない鋼牙の前にストンと膝をつくとその足の間に身体をねじ込みながらしきりに脱げ、脱げと迫る。




「ほら、鋼牙、見せて! 早く脱がなきゃっ!!」



「カオルっ 落ち着け! 何ともない//」



「なんともないかどうかは見てみなきゃわかんないじゃないのっ もう、鋼牙のわからずやっ」




ベルトにかけられたカオルの両手を片手で抑えつけながら、鋼牙は額を抑えた。



わからずやはどっちだ――
カオルは何度もこの服でホラーが吐き出す灼熱の炎の中を駆け抜けているところを見ているだろう。
或いは氷の固まりに閉じ込められても
この戦闘服はあらゆる攻撃から俺を守る。
たかが一杯のコップの熱湯など……





「おいっ いい加減にしろっ!!」





鋼牙の言葉など 聞く耳持たずのカオルに業を煮やした鋼牙が
ベルトを掴むカオルを 両腕でギュっと自分の下腹部に押し付けるように抱きしめ
身体の動きを封じこむ。




「ん~ んぐぐぐぐっ」




床に膝をつくカオルが 足の間でくぐもった声をあげながら ジタバタする様を
鋼牙の左手に鎮座するザルバがカチンカチンと顎が外れる程 嗤っているがこの際 徹底的に無視をする。
力の差は歴然だ。
すぐに諦めて大人しくなるだろう。

だが 出来ればこの状況を誰にも見られない前に――





ガチャリ――




しかし 鋼牙の願いは虚しく




「ただいま 戻って――」




玄関を開け 真正面の階段脇の出っ張りに腰掛ける鋼牙と
その鋼牙の足の間に膝をつきながら下腹部に顔を押し当てられて暴れるカオルを2.7秒間凝視したゴンザは
何事もなかったかのようにそっと後退しながら無言で扉を閉めると
その姿を煙のように消した。




「おいっ 待てっ! 違うっ 誤解だっ おいっ!!」







いや、確かにゴンザには あらぬ誤解をされても仕方のない状況だ。
鋼牙は自分の下腹部に顔を沈めながらイヤイヤするように頭を動かすカオルの姿を真上から眺めて
重い溜息を吐き出した。


――なんだ このシチュエーションは……


その途端、カオルを抑え込んだその場所にゾワリとざわめきが走り
むくりと起きだしたそれを鉄の意志で抑え込みながら 急いでカオルを解放して立ち上がる。



ペタンと床に尻もちをついたカオルが涙目で見上げてきた。




「鋼牙、いきなりひどいじゃない」



―― それはこっちのセリフだ



と、喉まで出かかったが 奥歯を噛みしめて飲みこんだ。



ポンポンと軽くカオルの髪の毛に触れると 
尚も心配そうに その箇所を凝視するカオルに背を向け視線を外しながら
戦闘服は魔戒騎士の特殊な装備のひとつで 外敵や物理的衝撃から身を守る事
従ってコップ一杯分の熱湯など 濡れもしないこと、
むしろカオルの手に熱湯がかかったのではないかと心配していることを訥々とカオルに説明してやる。




事態が呑み込めたカオルが恥ずかしそうに小さい声で謝って来た。




「鋼牙…… ごめんね、それで おかえり」



「ああ。お前は大丈夫なのか?」



「ん、大丈夫…… あ、ちょっとちっちゃな水泡ができてる……」



「っ 見せて見ろ」




途端に鋼牙が眉根を寄せ、左手でカオルの手首をグイと掴んだかと思うと引っ張り上げた。
そして熱湯が飛んで赤く水ぶくれになった指の先を睨みつけながら パクリと口に中に含む。



「ちょっ ちょっと 鋼牙っ!」



「こんな傷、舐めておけば治る」



鋼牙の口に中に消えた指を唖然としながら見つめるカオルは 耳まで真っ赤に染まって
今にも腰が砕けそうだ。


その時カオルの手首を掴んだ鋼牙の左手で
ザルバが突然大声で喚きだした。




『鋼牙ぁ、大変だ! カオルはどうやら特別に熱いヤツをガブリと飲んじまったらしい。 
唇が真っ赤に火傷しているから、そっちも舐めてやれ』




「「ザルバっ!!!!!」」









~完~










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<<7月10日~の拍手コメント返信 | もうひとつの夜~GARO~ | (牙狼SS)マリヴの宴4(R18)>>
Re:
ひとりさま今晩は

やけど バージョンアップで解禁ですね
紅茶が鋼牙さんにかかった後のやりとり…
一期の2人みたいでクスリとさせていただきました
二次創作は書いたファンの方の世界観が主軸だと思います、共感し納得してしまうからこそ日産参してしまうのだと思っているので他の方はわかりませんが妃那はこれからも楽しみにしていますね~

そういえばPSPか何かでGAROのゲームありますよ、一期のホラーを倒すアクションゲームだったかなと…
2012-07-11 Wed 23:18 | URL | 妃那 #-[ 内容変更] | top↑
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2012-07-12 Thu 00:50 | | #[ 内容変更] | top↑
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2012-07-12 Thu 02:16 | | #[ 内容変更] | top↑
妃那 様
ありがとうございます(T_T)うるうる

なんか 私の中では鋼牙は 風呂に入るとか 歯を磨くとか う〇こをするとか
もー そーゆー事はしない男だったのに
GEROりんさせちゃって その罪悪感でちょっとテンションがおかしくなっていた次第です。

おまけにR18を書いている時はいつも脳味噌が沸いていて……

ここらで仕切り直し。
ちょっと自分にカツを入れてみました。


GAROのゲーム プレステ2であったけど
今はプレミア価格じゃないと 手に入らないみたいですね。

監督さんの意味深なつぶやきに あれこれ想像が巡っています。
2012-07-12 Thu 11:30 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
Re: 笑
07-12 Thu 00:50の鍵コメ様

> 改定バージョン良いです。ニヤリとしました。相変わらずザルバいい仕事してますなぁ。



ありがとうございます♪



> 原点回帰ですか。そうするとこういう楽しいhitoriさんワールドが見れなくなるって事ですか?それは、残念です。ファンはこの世に沢山います。だから、やめないで!



えええ~(+o+) そ……そーなんですか

そっか 原点回帰は楽しくない系の話だったかorz



私の中の原点は 常に 「浄化」・「休息」あたりなんですよね。
真面目に取り組むと あんな感じ。
2012-07-12 Thu 11:51 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
07-12 Thu 02:16 の鍵コメ様


> なんにせよ、自分の信じる道を邁進下さいな♪


うぅぅ ありがとうございました。

好きって言われちゃった ぽっ ← ほら 最近変態っぷりがますます加速してる管理人 大丈夫か……
2012-07-12 Thu 12:04 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
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2012-07-12 Thu 15:04 | | #[ 内容変更] | top↑
Re: そんなことないですよ
07-12 Thu 15:04の鍵コメ様


え!!? 絵のタイトルですか?

Sleeping elderly woman

で、合ってると思うんですけど。

あちこちにいっぱい脱字…… どーしよう……全然わからない……
2012-07-12 Thu 16:21 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
 
 
 
 
 
 
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