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(牙狼SS)マリヴの誘惑7
2012-06-28 Thu 21:48


”これを読んで初めてマリブカクテルを飲みました” というご報告を頂きましたm(__)m


>マリブオレンジを飲みました。鋼牙が飲むお酒のイメージと一番遠くかけ離れた味でした(笑)


ですよね~。
私もそう思いますwww


マリヴシリーズ第7弾では 鋼牙の人格崩壊が甚だしいです。
ん~ hitori的 ギリギリアウト ← 自分で書いておいて(爆)



それでも大丈夫だよ~ とおっしゃる心の広い方だけ
read moreを クリックしてください m(__)m



こんなの 鋼牙じゃね~~~~~(怒) という苦情は勘弁してね








 
 
 
 
 
***(牙狼SS)マリヴの誘惑7 ***







「っ なんだこれはっ!   ま ず い っ 」



その凄まじい形相に 思わずぷっと吹き出した零は
片手で腹を抑えながら それでも芝居がかった真面目な顔で



「シィー」



と 口の前で指を一本立てると鋼牙に身を寄せて囁いた。



「カウンターに座って 店から出された酒を『まずい』って言うのはルール違反だぜ、鋼牙」



しかし鋼牙は頑として主張を曲げない。



「酒? これの何処が酒だと言うんだ。ただの色のついた砂糖水じゃないか、こんなもん、飲めるか」



零は身を二つ折りにして くっくっと忍び笑いを漏らした。



「まあ そう言うなよ。これは俺からのプレゼント。道寺…… 父さんに教わったんだ。疲れた身体を手っ取り早く回復させるには甘いものを補給しろってね。鋼牙、今からもう一戦交えるんだろ? しっかり回復しとかなきゃ」



「もう一戦? ……今夜の狩りは終わった筈だ。 それにお前となら今更遣り合う気はない」



「はぁ~~ これだから天然男は困るね、まったく カオルちゃんが可哀想だよ」



「なぜ そこにカオルが出てくる」



「ああ、もうこっちの話。とにかくいいから 男ならつべこべ言わずにこれを飲め」



「……」




鋼牙は無言で 目の前のカクテルを睨みつけた。その目力だけでグラスが割れそうな勢いだ。




「マスター! こいつ、マスターの作った酒に文句言ってまーす」




しかし零が掌をヒラヒラさせながら カウンターの中のマスターに声をかけると
鋼牙は眉間のしわを通常の五割増し寄せて




「うるさい!」



と 一喝し この恐ろしく甘ったるい酒をグイっと一気に呷った。




ラム酒の濃厚な甘味と ココナッツ特有の香りが口の中で粘っこく広がった。
吐き出したい気持ちを抑えながら無理やりゴクンと音をたてて飲みこんだ鋼牙に
カウンターの中から初老のマスターが ひゅぅ、と口笛を吹いてきた。



「あんた、惚れ惚れするようないい飲みっぷりだ。そんなにマリヴが気に入ったのかい?
それじゃ これは俺からの奢りだ」



鋼牙の前に差し出されたのは
先程の一杯よりもさらに濃厚、更に甘ったるそうな色と香りの
凡そ鋼牙が今までに目にした事も 口にした事もないような逸物で
鋼牙は思わず ホラーを見るような目で マスターをギロリと睨みつけた。




「なんだこれは……」



「マリヴピーチ。 おいおい、うちの桃は缶詰じゃないよ、天然生搾りだよ」




ブフフーッ!


隣ではついに零がカウンターに突っ伏して全身を震わせて笑っている。



「シルヴァ、耐えろ、声 出すなよ、絶対」



右手で 左手の甲を抑えつけた。
恐らく鋼牙の左手の中指でも 今 大変な事が起きているだろう。
ザルバの顎が外れかけているかもしれない。
零は腹が捩れそうになりながらチラリと鋼牙の様子を伺った。




果たして鋼牙は カウンターの中のマスターを一瞬たりとも目を逸らさずに睨みつけたまま
そのまま手を伸ばすと 眼前の濃いピンク色のロングカクテルを グイっとあおり、
それからカウンターの上に叩きつけるように(―― とは言っても 実際叩きつければ鋼牙の握力なら一瞬でグラスは粉々になるのだが)グラスを置いた。




「ほ、ほぅ…… これはこれは……」



マスターが少し引きながら 愛想笑いを浮かべる。



―― この男、この目つき…… さては素人じゃないな。はて、見かけない顔だが、どこぞの組の幹部か
ここはひとつ下手に出ながらお気に入りのマリブでご機嫌を取っておこう




「ま、ますますもって いい飲みっぷりに 私は惚れ惚れ致しましたよ、
それでは うちの とっておきの一品をお出し致しましょう、 …… マリヴミルク」



鋼牙の指で カエルの潰れたような可笑しな音がした。
ザルバが顎を外したまま笑いすぎて失神したのだ。




ふざけるな、――と、今にも赤鞘を取り出しそうな勢いの鋼牙を片手で制した零が
こそこそと囁く。




「いいか鋼牙、これは勝負だ。この店のマスターは お前を騎士と見込んで勝負を挑んでいるんだ、そして先程の一杯で 既にお前はその勝負を受けたんだ」



「勝負……」



鋼牙の目が スっと据わった。


マスターの手により、軽くステアされた白いココナッツミルクフレーバーのグラスが カウンターにコトリと置かれた瞬間 既にそれは鋼牙の喉を通って全て胃袋に収められていた。



受けた以上は必ず勝つ。



マリヴブカシス

マリヴパイン

マリヴアプリコット……



片っぱしから飲みほして行く鋼牙に追われるように 次々 新しいフレーバーを出すマスター、



マリヴオレンジ

マリヴ紫芋

マリヴピニャコラーダ





「なぁ 鋼牙、今夜泊まるホテルのチケット見せてくれよ」



「ああ……」





白い魔法衣の内からカオルに渡されたチケットを出すとハラリとカウンターの上に放り投げ
返す手でマスターが挑むロングショットを一気に流し込む。




マリヴマンゴヤンココパイン

マリヴグリーンアイズ

マリヴマーマレード




「ふ~ん 海水のタラソテラピー体験に タイの王宮料理のフルコースディナーねぇ、さすがポートホテルのスイート招待券、豪勢だねぇ」


「ふん、」




マリヴアールグレー

マリヴリッキー

マリヴ……






ここで やれやれ、と言った風情で肩を竦めながら
マスターが眼前に掲げたマリヴリキュールの瓶を逆さに振って見せた。



「お客さん、うちのマリヴリキュールを全部飲み干しちまいましたよ。
お客さんほどのマリヴ好きには 初めて出会いましたとも」



「こんな甘ったるくて まずい酒、飲めるかっ」



「え……」



15杯は軽く超える量を一人で飲み干しながら
今更その物言いにマスターは唖然として固まった。




「俺の勝ちだ。 会計を頼む」



「い…… いえ、お代は け……結構です」





しどろもどろのマスターを鋭い目で一瞥すると
それでも鋼牙は札を二枚取り出し、バシンとカウンターに叩きつけるように置き、




「おい、零、俺はもう帰……」



と言いかけて 唖然として固まった。



「あ…… えっと、そっちのお客さんなら 少し前にお帰りになったけど」




マスターが 更に追い打ちをかける。




「あの…… ホテルのチケットも持って行ったよ……」



「零っ!!」



スツールを蹴り飛ばしながら勢いよく立ちあがった鋼牙は その瞬間 う”…… と 口元を抑えた。



「お・・・お客さん、大丈夫? トイレはあっちだから、そこで吐かないで」




最悪だ。
こんな甘ったるい砂糖水が身体に合う訳がない。



―― 零っ…… 前言撤回、今から一戦だ、首を洗って待っていろっ!!




トイレに駆け込んでどうにかスッキリした鋼牙は 再び 行き交う人々を恐怖のどん底に突き落とすような目をしたままポートホテル目掛けて一気に走った。






**************** 










~つづく~










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2012-06-28 Thu 23:07 | | #[ 内容変更] | top↑
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2012-06-28 Thu 23:48 | | #[ 内容変更] | top↑
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2012-06-28 Thu 23:50 | | #[ 内容変更] | top↑
この結末は一体?
こんばんは、hitoriさま
こんなにたくさんのマリヴ・カクテルがあるとは知りませんでした。うちの近くにショット・バーありますので、
今度試してみます。さて、零くん、やってしまいました。
甘いカクテル攻撃受けた鋼牙さん、お気の毒......
カオルさん、空気を少し読んでくださいね。豪華ホテルのスイートルームの宿泊券二人分となったら、鋼牙とお泊まりが、普通頭に浮かぶものでしょう?
hitoriさん、このお話、どんな結末を迎えるのですか?
このままだと、零くん、鋼牙さんに真っ二つにされそうです。
2012-06-29 Fri 00:07 | URL | シュール #-[ 内容変更] | top↑
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2012-06-29 Fri 14:55 | | #[ 内容変更] | top↑
Re: だめ、堪え切れない!
06/28 23:07の悪代官様www


23時のあんみつ! そりゃまた至福ですね~。
そして寒天で窒息死…… それ新聞に載りますって!!


零好き様から絶対苦情が来そうな今日このごろです……
2012-06-29 Fri 22:58 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
Re: タイトルなし
06/28 23:48の鍵コメ様

ようこそ~! 我が尊敬する鍵コメ様。
いつも至福の作品を読ませていただきありがとうございます。



> 凄いです!まるで波のようなUP歴☆ヽ(*´Д`*)ノ



これで内容があったらねぇ…… ほんとにスカスカ更新で すみません(汗)



> ゲロリ鋼牙ww笑



やっちまいました。
でも マリブを飲んだとき、甘いカクテル系が好きな私でも暴れたくなったんですよ。
甘いお酒が苦手な鍵コメ様が飲まれたら
暴れるどこじゃすまないかも(>_<)


そして鋼牙と一緒に レッツゲロリン(おいっ)
2012-06-29 Fri 23:02 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
Re: 事故は起きないの?
> 何だ事故は起きなさそうだなぁ。ちょっとつまらないかな?



忌憚のないご意見 ありがとうございますm(__)m
私の中では鋼牙がゲロリンしただけでも 大事件なんですけど……www



零くんは天罰が下る前に 鋼牙に一刀両断にされそうな悪寒……ガクガクブルブル

2012-06-29 Fri 23:04 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
Re: この結末は一体?
シュール様 こんばんは♪


> こんなにたくさんのマリヴ・カクテルがあるとは知りませんでした。


えっと なんか ありそーな 甘そーな名前を けっこう適当に書いてます(爆)

ちなみに ショット・バーには置いてるかな~.。o○


私のイメージだと 安い居酒屋さんのカクテルに置いてそう。
ちなみに マリブコーク マリブパイン マリブオレンジあたりがメジャーだと思います。



> カオルさん、空気を少し読んでくださいね。豪華ホテルのスイートルームの宿泊券二人分となったら、鋼牙とお泊まりが、普通頭に浮かぶものでしょう?



いやいや、やっぱりそこは カオルクオリティ。

約束の地から生還した鋼牙ですが
相変わらず プロポーズちっくな事も言ってくれず
なし崩し的に 再建された冴島邸に転がり込んでみたものの(アトリエは未だKEEP)
なんとなく 自分は居候、って気持ちがあり
ゴンザと鋼牙にプレゼントしてみた…… っていうのが
このお話の背景です。




> hitoriさん、このお話、どんな結末を迎えるのですか?
> このままだと、零くん、鋼牙さんに真っ二つにされそうです。



私もそんな気がしてなりません。
それより何より このお話が結末を無事に迎えられるのか
そちらも心配です(爆)
2012-06-29 Fri 23:10 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
Re: 大爆笑
06/29 14:55 の鍵コメ様


>>闘いのあと、吐こうが倒れようがいいんですw
ほら、トイレまで間に合ったでしょ?
白いコートは汚れてなぁーいw


おぉぉ~! なるほど~♪ 鋼牙は吐いたが 白いコートは守られた うん。なんか かっちょいいぞ♪


ええ。乗り込みますよ~。
しかも怒り心頭で。
零が言った意味の「一戦」とは違う意味の「一戦」を交える覚悟です。


零っ” 全力で逃げろっ!!


2012-06-29 Fri 23:28 | URL | hitori #-[ 内容変更] | top↑
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

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